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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻11号

1994年10月発行

特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール

Ⅱ.胃癌治療のプロトコール

(5)愛知県がんセンター消化器外科

著者: 山村義孝1 紀藤毅1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.74 - P.81

文献概要

 胃癌は日本人にとって最もポピュラーな悪性腫瘍であり,日本全国どこへ行っても,世界最高レベルの治療を受けることができる.しかし一口に胃癌といってもその病態は様々であり,すべての症例に対して同一の治療ということはあり得ない.“胃癌の生物学的特性に基づいた合理的な治療”が要求され,それを目指して多くの努力が払われつつあるが,これは簡単にできることではない.
 今回は,当院における胃癌患昔の流れ(胃癌治療のプロトコール)とそれぞれの分岐点における治療方針を紹介することで,“胃癌の生物学的特性に基づいた合理的な治療”とはどのようなものかについて,私どもの考え方を述べることにした.
 当院における胃癌の診断から治療までの大雑把な流れを図1に示した.これは当院独自のものではなく,現在の本邦における胃癌治療の主流でもある.以下,この流れの方向に従い,その各分岐点における治療方針を紹介する.
 なお,用語は胃癌取扱い規約1)に従った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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