icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール Ⅶ.膵癌治療のプロトコール

(2)東京女子医科大学附属消化器病センター外科

著者: 羽生富士夫1 羽鳥隆1 今泉俊秀1 中迫利明1 原田信比古1 小澤文明1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病外科

ページ範囲:P.199 - P.203

文献購入ページに移動
 最近の各種画像診断の進歩により膵癌の診断技術は著しく向上し,比較的早期の小膵癌症例も散見されるようになってきているが,それでもなお大多数の症例は診断時すでに進行癌である.また,膵癌全国登録調査報告をみても,5年生存率は非切除例で1.6%,切除例で17.5%ときわめて不良といわざるをえないのが現状である1).現在の膵癌治療は外科的切除を軸に,放射線治療,各種抗癌剤や制癌剤を使用した化学療法,免疫療法などを併用した集学的治療が主として行われており,教室でも積極的に拡大手術を行い,膵癌外科治療成績の向上に邁進してきた結果,少数ではあるものの5年生存例が得られてきている2-4).本稿では,自験例を中心に膵癌(通常型浸潤性膵管癌)治療のプロトコールを述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?