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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール Ⅹ.肺癌治療のプロトコール

(1)東北大学加齢医学研究所附属病院外科

著者: 佐藤雅美1 斎藤泰紀1 近藤丘1 谷田達男1 藤村重文1

所属機関: 1東北大学加齢医学研究所外科

ページ範囲:P.261 - P.269

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 本稿において扱う当科の肺癌治療のプロトコールは,治療効果が確立された一般的な標準治療のプロトコールと,未だ治療効果に関しては研究の領域にあるclinical trialが含まれる.clinical trialには,①ほかに最もよいと思われる治療法がないが,現在までの成績では良好な成績が確認しえないもの,あるいは若干の改善が期待されるが検証中のもの,②早期肺癌に対する区域切除術のように良好な成績が期待できるが,現在,効果が検証作業中のもの,などが含まれる.症例ごとの適応に関しては,標準的治療かclinical trialかに分けて考える必要があると思われる.表1にこれらを示す.一方,肺癌患者の治療法を決定するには,肺癌のbiologicalbehaviorからの諸因予と,機能的に耐術可能かを同時に評価しなくてはならない.したがって,実際の治療法決定はこの両者を考慮したうえで行われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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