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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻13号

1994年12月発行

特集 外科手術と輸血—最近の動向

大量輸血と緊急輸血

著者: 加来信雄1

所属機関: 1久留米大学医学部高度救命救急センター

ページ範囲:P.1537 - P.1542

文献概要

 大量出血に対する緊急輸血は出血性ショックの唯一の治療法である.その目的は循環血液量の維持と組織への酸素運搬であるが,その際にヘモグロビンの酸素結合と解離も救命救急医療の進歩のなかで改めて考慮する必要性が生じてきた.また,輸血後肝炎にはじまる汚染血輸血の問題もHBV, HCV, HIVの抗体チェックが可能となり,輸血の安全性が増した反面,GVHD反応もクローズアップし社会問題化している.したがって,輸血は救命のための単純な金科玉条的手段として行うのでなく,個々の病態に適した輸血療法が救命救急医療の現場にも求められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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