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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻13号

1994年12月発行

文献概要

特集 外科手術と輸血—最近の動向

即時性/遅発性輸血副作用

著者: 高橋恒夫1 関口定美1

所属機関: 1北海道赤十字血液センター

ページ範囲:P.1551 - P.1557

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 輸血は重要な治療手段の1つであるが,副作用と合併症を伴う危険性もある治療法である.輸血副作用を大別すると,輸血途中あるいは輸血終了1〜2時間後より出現する即時性のものと,輸血終了数日,数週間から数か月後に出現する遅発性のものがある.副作用は血液中の赤血球のみでなく,白血球,血小板,血漿蛋白が原因で生じる.発熱,蕁麻疹のような重篤ではないが日常よく経験されるものから,輸血後移植片対宿主反応やアナフィラキシー反応のような稀ではあるが重篤な副作用もある.輸血を実施するにあたっては,これらの副作用に関しての知識をもち,その予防に注意を払い,副作用が現われた時点で適切な処置を施す必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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