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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻2号

1994年02月発行

文献概要

カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・18

胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術

著者: 立石雅宏1 濱武基陽1 福山康朗1 神殿哲1 石田照佳1 杉町圭蔵1

所属機関: 1九州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.139 - P.142

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 はじめに
 現在の外科療法は拡大手術の見直しの時期にきており,根治性を損なわないものであれば,美容的あるいは機能的にも,より障害が少ない手術が選択されるようになってきた.
 腹腔鏡下胆嚢摘出術の普及により,ビデオ内視鏡下手術に使用される器具の発達は顕著であり,ほぼ同じ器具が胸腔鏡下手術にも応用できることも相俟って1),呼吸器外科領域の手術にも内視鏡下手術が積極的に取り入れられるようになった.術式として,ブレブ切除術2-4),肺楔状切除術5),肺葉切除術6),胸壁腫瘍切除術7),縦隔腫瘍摘出術8)などが報告されている.これらのなかで,縦隔腫瘍は多岐の腫瘍があらゆる年齢層にみられる疾患である.大部分は嚢腫や良性腫瘍であるが9),周囲臓器への圧迫や穿破,悪性腫瘍の可能性10)により従来は開胸による手術が行われていたが,今後は胸腔鏡下腫瘍摘出術が増加すると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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