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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻2号

1994年02月発行

特集 上部消化管の術後運動機能評価と病態

食道アカラシア術後の食道運動機能評価と病態

著者: 今津嘉宏1 安藤暢敏1 小澤壮治1 佐藤道夫1 諏訪達人1 三木浩栄1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.157 - P.162

文献概要

 食道アカラシアに対する手術の目的は,通過障害の改善と同時に,逆流防止機構の保持という相反する機能をもたせることである.Jekler&Lhotka法により,術前の形態および拡張の程度にかかわらず,いずれの症例においても術後に下部食道昇圧帯圧(LESP)および食道静止圧(RP)の低下と下部食道昇圧帯の幅(LESL)の延長が認められた.術後食道の機能が回復するか否かを食道陽性波発現型式の観点からより詳細に検討した結果,手術により伝搬機能の回復が期待し得ることが確認できた.また,術後24時間pHモニタリングにより,逆流防止機構が十分働いていることも確認できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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