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手術手技
外頸動脈,内頸静脈を用いた遊離空腸移植下咽頭頸部食道再建術
著者: 磯谷正敏1 蜂須賀喜多男1 山口晃弘1 堀明洋1 前田正徳2
所属機関: 1大垣市民病院外科 2大垣市民病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.235 - P.238
文献購入ページに移動遊離空腸移植は,従来の胃管や結腸,空腸による有茎腸管を用いた下咽頭食道再建に比べ,これらの重要臓器を犠牲にして頸部まで挙上するという過大侵襲と煩雑さが避けられる利点がある.しかし,欠点としては血管吻合にマイクロサージャリーという特殊技術の修得が必要とされていた.これは,血行再建に利用される頸部の動脈に鎖骨下動脈の分枝が一般に用いられ,その外径が2〜3mmと細いためと考えられる.
そこでわれわれは,移植床血管に直径が4〜5mmと大きい外頸動脈と,ドレナージ効果のよいように内頸静脈を用い,裸眼による血管吻合によって遊離空腸移植を試みた.この方法(以下,本法)は,マイクロサージャリーのトレーニングを受けていない一般消化器外科医にも安全に行うことができ,手術成績も良好であったので,特にその手術手技について報告する.
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