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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻3号

1994年03月発行

文献概要

特集 肝癌治療の最新ストラテジー

経皮的エタノール注入療法(PEI)

著者: 江原正明1 北和彦1 杉浦信之1 吉川正治1 大藤正雄1

所属機関: 1千葉大学医学部第1内科

ページ範囲:P.317 - P.324

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 経皮的エタノール注入療法(PEI)は下記の特徴がみられる.①侵襲が小さいため,重篤な肝不全例を除く大多数の小肝細胞癌例に対し適応となる.②腫瘍径3cm以下の肝細胞癌に対し,確実な腫瘍壊死効果を示し.治療部再発はほとんどみられなかった.③治療後の5生率は全体で40.7%であり,臨床病期Iの細小肝癌では81.2%と良好であった.④治療後の肝内非治療部の再発率は,初回治療時の腫瘍が単発で小さく,また高分化な例に低かった.⑤再発病変に対する繰り返し治療,進行癌に対するTAEとの併用療法として応用可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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