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臨床報告
癌終末期医療における塩酸モルヒネ大量投与(5,000mg/日)の1例
著者: 山村義孝1 紀藤毅1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科
ページ範囲:P.381 - P.384
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近年における癌患者の増大と“生活の質”(qual-ity of life, QOL)を重視する観点から,末期癌患者に対する終末期医療(ターミナルケア)の重要性が認識されるようになってきた.このターミナルケアの根幹となるのが疼痛対策であり,その中心となるのがモルヒネである.
今回,5,000mg/日の塩酸モルヒネを持続静脈内投与することにより,直腸癌の再発による癌性疼痛を抑制し,終末期におけるQOLを良好に維持できた1例を経験したので報告する.
近年における癌患者の増大と“生活の質”(qual-ity of life, QOL)を重視する観点から,末期癌患者に対する終末期医療(ターミナルケア)の重要性が認識されるようになってきた.このターミナルケアの根幹となるのが疼痛対策であり,その中心となるのがモルヒネである.
今回,5,000mg/日の塩酸モルヒネを持続静脈内投与することにより,直腸癌の再発による癌性疼痛を抑制し,終末期におけるQOLを良好に維持できた1例を経験したので報告する.
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