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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)

超音波内視鏡による内視鏡的静脈瘤結紮術の適応

著者: 土橋康之1 中村宏1 五関謹秀1 遠藤光夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.465 - P.471

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 食道静脈瘤およびその側副血行路を超音波内視鏡(以下,EUS)を用い詳細に検討し,EUS所見と内視鏡的静脈瘤結索術(以下,EVL)の原理より起こり得るあらゆる危険性を想定し,EVLの適応を検討した.食道静脈瘤からの緊急出血例に対しては肝機能は不明,あるいは不良なことが多く,硬化剤を必要としないEVLは侵襲が少なく止血が確実な点より.1次止血手技にはきわめて有効で,適応と思われた.また,待機例,予防例には,EUSにより門脈圧亢進症側副血行路を十分に検討し,①巨大なF3の結節状静脈や胃静脈瘤を伴うもの,②太い交通血管を認めるもの,③食道壁肥厚硬化を認めるもの,は積極的に行うべきでなく,EVLとEISあるいは直達手術など,ほかの療法を併用することがよいと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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