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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻4号

1994年04月発行

文献概要

特集 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)

アンケート調査からみた食道・胃静脈瘤に対するEVL,硬化療法の選択

著者: 萩原優1 中野末広1 長岡至朗1 岡野亨1 岡田孝昭1 森久保雅道1 赤石治1 林淳他1 大塚恒博1 中山義昭1 長谷川晃一郎1 木村正之1 山口晋1 柳川忠二2

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学第1外科 2聖マリアンナ医科大学東横病院薬剤部

ページ範囲:P.473 - P.478

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 第17回食道静脈瘤硬化療法研究会開催(1994年1月18日)に際して,非観血的治療のなかでも特に注目されている内視鏡的静脈瘤結紮術(以下,EVL)の現況を把握するために,食道静脈瘤硬化療法研究会施設会員にアンケート調査した.その結果,67%の施設ですでにEVLを施行しており,安全性,簡便性,合併症が少ない,などが評価されていることがわかった.特に,初回治療例で肝機能が悪い症例にも適応があるとの回答を得た.しかし,EVL単独では90%以上の施設が無理とし,硬化療法との併用療法を考えている.胃静脈瘤に対するEVLは,現在では22%の施設で施行しているにすぎず,手技の改良により今後増加してくるだろう.EVLの普及により,食道静脈瘤に対する非観血的治療領域はますます広がりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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