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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻5号

1994年05月発行

イラストレイテッドセミナー・2

はじめての成人鼠径ヘルニア根治術・LESSON2

著者: 篠原尚1

所属機関: 1京都大学第2外科

ページ範囲:P.595 - P.601

文献概要

 13.ヘルニア嚢の確認:ヘルニア嚢は,通常,精索の内側前寄りの位置を占めている.有鉤鑷子を2本もって,まず外表面の精巣挙筋と内精筋膜を切開し,その下から白いヘルニア嚢を引き上げてくる.前立ちにメスで小切開を入れてもらい,内腔を確認する.ヘルニア嚢は,白く肥厚してひと目でそれとわかるものもあれば,薄くて確認が容易でないこともある.また,小さなヘルニアでは,内鼠径輪の近くで探さないと見つからないことがある.
 14.2本のコッヘルで切開口の両端を把持し,クーパー剪刀で中枢,末梢両方向に切開を加える.中枢側は少しだけ切開し,その端をコッヘル鉗子で把持する.末梢側はどこまで切開してもよく,盲端が確認できるならそこまで切開しておく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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