文献詳細
臨床研究
腫瘤径別にみた乳頭温存手術(GIt+Ax)の治療成績
著者: 尾浦正二1 櫻井武雄1 吉村吾郎1 玉置剛司1 梅村定司1 内藤泰顕2
所属機関: 1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院外科 2和歌山県立医科大学附属病院紀北分院胸部外科
ページ範囲:P.623 - P.627
文献概要
乳癌縮小手術として乳頭および乳房温存手術を施行する場合,腫瘤径,腫瘤占拠部位,広範な石灰化や乳頭異常分泌の有無,組織型,腋窩リンパ節転移など種々の要因が適応基準因子として選択されているが,ごく例外的な一部の施設を除けば,腫瘤径が適応基準の根幹を成しているのが,ほとんどの施設の現状と思われる.そこで今回われわれは,腫瘤径別に乳頭温存手術Glt+Ax(以下,温存術)施行例の治療成績を乳房切除手術(以下,切除術)施行例と比較し,温存術の有用性を検討したので報告する.
掲載誌情報