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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻5号

1994年05月発行

手術手技

腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆管損傷を防ぐために—胆嚢管剥離後の術中超音波検査

著者: 大谷泰一1 丸山嘉一1 新海宏1 山形誠一1 李宗成2 北川剛2

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2三楽病院外科

ページ範囲:P.635 - P.637

文献概要

 はじめに
 腹腔鏡下胆嚢摘出術における術中胆管損傷は,時に胆道再建も必要とされる注意すべき術中合併症の1つである.術中胆道造影は,胆管損傷を防止する目的で行われるが,造影は胆嚢管の切開なしには決して行うことができず,胆嚢管と思って切開したところ,実は総胆管であったという例も報告されている.また,腹腔鏡下の造影は開腹下のそれほど容易には行えず,造影に要する時間は手術時間を決定する大きな要素となっている.
 本稿では,胆嚢管剥離後に細径プローブを用いて術中超音波を行い胆管損傷を防止するという,われわれの工夫を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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