icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻5号

1994年05月発行

臨床報告

血清CA19-9が高値を呈した脾類表皮嚢胞の1例

著者: 佐々木賢二1 寺嶋吉保1 國友一史1

所属機関: 1徳島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.643 - P.646

文献概要

 緒言
 脾嚢胞は以前から比較的まれな疾患とされてきたが,近年,画像診断の進歩によって,その報告例も年々増加の傾向にある1,2).これに伴い,CA19−9などの腫瘍マーカーが高値を示す脾嚢胞症例の報告が散見されるようになってきた.CAI9-9は,悪性腫瘍に限らず,膵胆道系の良性疾患でも上昇することはよく知られているが,100U/mlを越える場合は悪性である可能性が高いとされる3).今回われわれは,術前血清CA19-9が異常高値を示した,左卵巣嚢腫合併,CAl9-9産生脾類表皮嚢胞の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら