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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻6号

1994年06月発行

特集 静脈系疾患診療の新しい展開

下肢静脈瘤

著者: 折井正博1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.671 - P.678

文献概要

 下肢静脈瘤に対する治療法として,最近,硬化療法が関心を集めている.硬化療法は手技的に容易で,誰にでもできる方法と考えられがちだが,ストリッピング手術と同等の根治性を求めるなら,それほど簡単なものではない.その患者の静脈瘤の成因を正確に診断し,病態に即した治療を行わないと,早期に再発をみることになりかねない.したがって,ストリッピング手術と硬化療法の両治療法を技術的に完全にマスターし,それぞれの長期経過も見定めたうえで,個々の患者に対する治療法を選択することが重要である.今後は,高位結紮あるいは選択的ストリッピングと,硬化療法を組み合わせた治療が有用となるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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