icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻6号

1994年06月発行

特集 静脈系疾患診療の新しい展開

上大静脈症候群

著者: 岡田昌義1 石井昇1

所属機関: 1神戸大学医学部第2外科

ページ範囲:P.693 - P.697

文献概要

 上大静脈症候群は,種々の基礎的疾患により上大静脈が狭窄ないし閉塞して発症する一連の臨床症状である.したがって,治療の第一はその原因を除去することである.原因の多くは悪性腫瘍の上大静脈への浸潤であるが,この静脈を切除し血行再建術を行えば治療の根治性が得られ,ひいては延命効果が得られる場合に外科治療の適応となる.手術が最も効果的な治療法であるが,症例によっては補助療法が必須となるケースも存在する.以上のような治療手段は,適応を厳選しながら積極的に実施されてよい方法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら