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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻6号

1994年06月発行

文献概要

特集 静脈系疾患診療の新しい展開

静脈血行再建

著者: 田辺達三1 西部俊哉1 岩代望1 武山聡1 本原敏司1 加藤紘之1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.727 - P.734

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 静脈血行再建は,静脈の解剖生理学的特異性,代用静脈など再建手技が難しいなどの理由から,その応用は制限されてきた.しかし,最近では静脈固有疾患のほか悪性腫瘍に対する合併手術において静脈再建が必要となり,また,自家静脈のほかに抗血栓性のexpandedpolytetrafluoroethylene(以下,EPTFE)血管が改良されて応用できる状態となってきている.グラフト使用による静脈再建は一部の症例に限られるが,上大静脈再建をはじめとして,下大静脈再建,門脈再建,腸骨大腿静脈再建にもリング付きEPTFE血管がかなり安全に応用できる段階となってきており,次第に応用が拡げられつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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