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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻7号

1994年07月発行

臨床研究

手術時の深達度診断Mの胃癌218例の病理学的検索からみた縮小手術の適応と問題点

著者: 山村義孝1 坂本純一1 紀藤毅1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器外科

ページ範囲:P.895 - P.898

文献概要

 はじめに
 近年,早期胃癌に対する縮小手術の必要性が叫ばれるようになってきたが,早期胃癌すべてが縮小手術の対象になるわけではなく,主としてリンパ節への転移状況の検討から,m癌(癌の浸潤が粘膜内にとどまるもの)の一部に適応があるとする発表が多い1)
 しかし,m癌であるかどうかは切除標本の組織学的な検索で初めて明らかになるものであり,手術時には肉眼観察や触診によって深達度を推定するにすぎない.この推定深達度と組織学的な深達度とは必ずしも一致せず,縮小手術を進めていく上での問題点の1つとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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