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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻8号

1994年08月発行

外科研修医実践講座・14

褥瘡の治療

著者: 柵瀨信太郎1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.1019 - P.1023

文献概要

 褥瘡とは,仰臥位になったときなど,体重により骨突出部とベッドの間で皮膚,皮下軟部組織が圧迫されて起こる血行障害によって生じる細胞の代謝障害,壊死である.皮膚の毛細血管圧は約32mmHgとされ,これより高い圧が長時間加わったり,低い圧でも繰り返して加わると細胞障害が起こる.さらに,皮膚の過剰な湿潤,摩擦,組織のずれ,低栄養,加齢などによる組織耐久性の低下が関与する.褥瘡は,これらの因子の存在により創傷治癒が遅延されるために慢性創(潰瘍)となっていることが多く,治療にあたっては局所治療ばかりではなく,その対策も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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