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文献詳細

雑誌文献

臨床外科49巻9号

1994年09月発行

文献概要

イラストレイテッドセミナー・6

はじめての痔核根治術

著者: 篠原尚1

所属機関: 1京都大学第2外科

ページ範囲:P.1183 - P.1192

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 1.坐位で腰椎麻酔を行い,3〜5分後にジャックナイフ位とし,臀部を左右に広げて絆創膏で固定する.痔核患者では肛門狭窄をきたしていることが多いので,手術開始に先立ち両示指を肛門に挿入して十分な括約筋弛緩を得る.
 2.一般に,内痔核は3,7,11時位に好発するとされているが,症例によって実に様々な形態を呈する.まず,2本の偏平鉤を肛門に挿入して全体の形態を把握し,痔核の処理に入る前にあらかじめできあがり予想図を思い浮かべておく.ほぼ全周性に発達した痔核であっても,粘膜切除は3か所(多くても4か所)にとどめ,術後に肛門狭窄をきたさないようにする.痔核の切除は最も大きなものから始める.まず,歯状線付近の粘膜をペアン鉗子で把持する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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