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日米医学教育者連合協議会(外科学)に出席して
著者: 桂重次1
所属機関: 1東北大學醫學部
ページ範囲:P.477 - P.480
文献購入ページに移動 終戰5年依然たう米軍占領下に学制改革医療制度の改変等てんやわんやのうちに憂鬱に過して来た. こんどは日米医学教育者協議会があるということが今春より噂になつており,実際の所1カ月も勤務地を離れ,最盛夏を東京で暮すことはあまり有難くないし感情的にもいやであつたが,出席してみてこの会は非常に有意義のものであることを知つた家第である. 或はこの会はこれからの日本の医学教育の変化のきつかけとなるかも知れないとも思われる.
本会では米國医学教育の現状,各分科の現状を紹介されたわけであるが,米國医学教育の特長がよくわかり,これから本邦でもとり入れた方がよい処はとり入れるべきであるし,とり入れられることゝ思う. 本会のよかつた処は更らにもう一つある. それは今迄学会や何か会合があつても医科の各科の教授多数が数週間も一緒に集つていたということはなかつたことで,こんな意味でも非常に有意義のものであつたと思う.
本会では米國医学教育の現状,各分科の現状を紹介されたわけであるが,米國医学教育の特長がよくわかり,これから本邦でもとり入れた方がよい処はとり入れるべきであるし,とり入れられることゝ思う. 本会のよかつた処は更らにもう一つある. それは今迄学会や何か会合があつても医科の各科の教授多数が数週間も一緒に集つていたということはなかつたことで,こんな意味でも非常に有意義のものであつたと思う.
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