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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻10号

1950年10月発行

文献概要

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胃全摘出後食道空腸吻合部近接輸出脚の膨大拡張に就ての考察

著者: 脇坂順一1

所属機関: 1九州大學醫學部第2外科教室

ページ範囲:P.487 - P.489

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 胃全摘出後,食道空腸吻合部に接する空腸特に輸出脚に,屡々著明な膨大拡張が見られることは既にHerezel(1902),Sykow(1911),Unger(1913),Cohn(1913),Drevermann(1920),Hoffmann(1922),Heilmann(1925)Schwarz(1926),Butler(1927,Walters(1930),Birgfeld & Staemmler(1931),大沢(1933),Stahnke(1933),立野(1935),Kouracenkov(1938),Lahey(1938),瀨尾(1941),内山(1941),三宅(1942),佐藤(1946),MacDonald,Ingenfinger a. Belding(1947)等の諸家によつて認められたところであり,後胃(Nachmagen)或は代用胃(Ersarzmagen)とも呼ばれているものである.然し,以上の諸家は少数例に於て單に此の拡張の事実を報じているのみで,之の発生機轉に就ては充分考究していない.
 教室に於て私が胃全摘出術後比較的詳細に腸管のレントゲン檢査を爲し得たものは28例に及んでいるが,之を基として該問題に就て些か考察を試みたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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