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外科的疾患に対するテブロン-R(Teabrom-R)〔コーワ〕の効果に就て
著者: 松下良司1 折茂英吉1 熊谷博1
所属機関: 1東京大學醫學部福田外科教室
ページ範囲:P.493 - P.499
文献購入ページに移動TEAイオンが,ニコチン樣の神経節遮断作用を有する事は,既に1915年Hurt & Daleにより発表されているが,臨床への應用は,1945年Acheson & Moeの詳細な動物実驗の成果の発表があつてから急速に発展した.そして現在では,その作用はかなり明かになつている.要約すれば,TEAイオンは,神経節に於ける自律神経の傳導を遮断する結果として血圧低下,脈搏頻数血流増加,皮膚温度上昇,発汗停止,胃腸蠕動の停止,胃液分泌の停止,膀胱緊張減弱,瞳孔調節不全等があらわれる.
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