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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻11号

1950年11月発行

文献概要

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生命保險より見た整形外科的疾患

著者: 兒玉俊夫1

所属機関: 1東京大學

ページ範囲:P.529 - P.530

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 「片腕5年」と云つて,一側上肢を切断すると5年壽命が短くなり,また切断側と同側,たとえば右側の切断者は右肺,右腎臟等の内臟が病気に侵され易い等のことが,半ば迷信的に身体障碍者の間に流布されている. このことが果して事実ならば重大問題で,統計的に調査研究する必要があるが,私は第一生命の医長稻田博士の御好意により,生命保險会社の統計を教えて戴いたので,こゝに御紹介しよう.
 生命保險会社は身体に欠陷あるものは死亡率が高いとの危惧の下に,從来はその契約を嫌つた傾向があつた. しかしそれでは生命保險の本来の使命に反するので,かゝる者に対する保險…專門語では弱体保險に関する統計学的研究が,1898年北欧スカンヂナヴイア諸國で行われたのが始めで,米國では1903年,1912年−1914年,1929年の3回に亘り大調査が行われた. 1929年には北米合衆國及びカナダの39生命保險会社が契約延件数2,100,000件について,共同的に身体欠陷者の死亡率調査をし,Medical Impairment Studyを同年報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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