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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻12号

1950年12月発行

文献概要

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肺蛭—1異所寄生6例に就て—附 最近60年間に於ける統計的観察

著者: 郭宗波1

所属機関: 1國立臺灣大學醫學院附屬病院第二外科教室

ページ範囲:P.592 - P.599

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I.緒言
 肺蛭の異所寄生は稀有のものにあらず.その報告例は多数にして,人体の殆んど凡ゆる場所に異所寄生する感すらあり.又人以外にても虎,豹,犬,猫,狐,狸,黄鼬,豚等に自然寄生が報告せられており,実驗的にては兎,海猽,鼡,白鼡にも感染する事が出来得る.故に1918年恩知氏は肺蛭は「蟹を捕食する野獸間の寄生虫なりと言えり.
 その地理的分布を見るに台湾省を始め中國各地,日本,朝鮮,安南,交趾,Philippine,印度,Siam Malay,北米の一部,南米北部,Africa,の一部,Newguina等世界各地に亘れり.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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