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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻12号

1950年12月発行

文献概要

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骨長経成長促進法に就いて

著者: 森田浩1

所属機関: 1小倉市立病院外科

ページ範囲:P.600 - P.604

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 脳下垂体性侏儒に該臟器の前葉移植を試みその成長促効果を期待した脳下垂体移植術は多数の追試者を得た. 然るにその後この手術を希望して来る患者層をみるに,脳下垂体の機能低下による所謂侏儒と思われる人々でなく,邦人平均身長よりみればむしろ正常者と思われる者が多数を占めている. 該手術は脳下垂体機能障碍者に於て最も成長促効果を認めている如くである. 然りとすれば正常邦人男女子の整容上の成長効果を期待して脳下垂体移植術を試みるは必ずしも当を得たるものとは思われない. 然るに日常吾々のクリニツクを訪れる骨髄炎患者を観察するに,屡々罹患骨の著明に延長した者を認める. そこで私は化膿性骨髄炎時に於ける生体の反應を骨長径成長促進に應用せんとして先づ次の如き実驗を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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