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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻2号

1950年02月発行

文献概要

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特發性小腸間膜膿瘍に就て

著者: 石井堯典1 西村明子1

所属機関: 1廣島醫科大學外科教室

ページ範囲:P.79 - P.81

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I. 緒言
 腸間膜膿瘍は比較的稀有な疾患であつて,殊にその臨床診断に於ては困難なものである.
 この疾患の原因としてわ急性虫垂炎,腸蜂窩織炎による腸間膜蜂窩織炎,化膿性栓塞,腸間膜嚢腫の二次的細菌感染,或は結核,腸チフスの経過中に於ける腸間膜淋巴腺炎等が挙げられ,その報告が散見される. この他に原発病竈不明の腸間膜膿瘍,即ち特発性急性腸間膜膿瘍があり,本邦に於ても田島,宮城,根来,古谷,鍋島,合屋,飛田等の諸氏の報告がある. 私は最近原発病竈として認むべき疾患もなく,術前腸重積症を思わせる症状の,特発性小腸間膜膿瘍の1例を経驗したので,茲にその経過の大要を報告し諸賢の御教示を仰ぎたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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