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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻2号

1950年02月発行

最近の外國外科

—America—急性血行性骨髄炎に於けるペニシリン療法の價値(米),他

ページ範囲:P.103 - P.105

文献概要

 アルテマイヤー及びワズワースの両氏は過去4年間に急性血行性骨髄炎71例にペニシリン療法を施した.そしてこの疾患の大多数の症例に対してペニシリン療法がその優秀な効果を示し得る時期は,本疾患が未だレ線檢査の補助によらず,ただ臨床症状のみで診断される時期でなければならないと云つておる.從つて本症の疑のある症例には直ちに適当なペニシリン療法を開始して,それを確実な診断が下されるまで継続するのが望ましい.
 ペニシリンの量は少なくも1回2万單位を筋肉内或は静脈内に2〜3時間毎に注射して,最小限度7日間施して,その感染の症状が治るのを認めるまでする.まず劇烈な感染に於ては5〜10万單位を前に述べたと同一の時間々隔で注射して,臨床的に効果が得られるまで施してもよい.その総量は多くの症例では少なくも2〜3百万單位を3週間或はそれ以上の期間内に與えることが適当と考えられる.しかし,感染に対する完全な効果が認められない時には,更にペニシリンの投與を継続することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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