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文献詳細

雑誌文献

臨床外科5巻4号

1950年04月発行

第23囘日本整形外科学会総会宿題報告要旨

脳疾患と整形外科

著者: 斎藤一男1 伊藤忠厚1

所属機関: 1日本醫科大學整形外科學教室

ページ範囲:P.177 - P.181

文献概要

 脳に変化を有するために肢体に機能障碍を来たし,我々整形外科を訪れる患者は多い. 然しながら從来は,これらの疾患に対する基礎的研究も甚だ不備なるため,又其の発生病理の不明なるものが多く,從つて唯々対症療法に終始し,其の治療效果も大なる期待を持つ事が出来ぬ状況であり,一般医家に興味なく過ぎて来た. 所が近頃,脳の研究は急速なる発達を遂げ,基礎的実驗並に臨床に於て幾多の新しい事実が発見された. こゝに於て,我々は,この新しい観点から,これらの疾患を再考し,再観察するの必要に迫まられた. 殊に從来は肢体に機能障碍を惹起する脳の状態と末梢に於ける機能障碍の状況とは別箇に観察された感がある. 從つて,この期に於て更に一度,機能障碍という観点から,脳の状態を観察するという事が必要と考えられる. 斯る意図の下に行つた研究の概要を以下簡單に述べる事とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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