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肺動靜脈瘻—文献的考察並に2例報告
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所属機関:
ページ範囲:P.422 - P.425
文献購入ページに移動 最近先天性且つ屡々家族的に発生する肺動靜脈瘻が多数発見されるようになり,臨床的に診断され外科的に治療された症例報告が文献に散見される,本症は血管腫,海綿状血管腫,動靜脈瘤(Arteriovonous Varix or Aneurysm)などとも呼ばれ,恐らく広汎な轉移を来す稀な肺惡性血管腫とは無関係のものと思われる,良性先天性肺血管腫は総てRendu-Osler-Weber氏病即ち遺傳性出血性血管拡張症,或はむしろ遺傳先天性血管腫症と呼ぶべきものとその本態は同じもののようであるが,唯皮膚並に粘膜の病変を欠く場合がある,家族的発生は隔世遺傳のため証明し得ないこともあり,遺傳的関係に就ては最近Moyer and Ackerman1)により檢討されている,
肺動靜脈瘻(瘤)は剖檢上既に古くから注意され,1897年Churton2),1917年Wilkens3),1923年de Langeand de Vries Robles4),1932年Readings5),1938年Rodes6)などの記載が見られる,臨床的に診断されたのは1939年Smith and Horton7)が最初であり,又1942年Hepburn and Dauphinee8)により始めて手術治療として肺剔除が行われた,吾々が文献上蒐集し得た報告例は41例,手術施行例は23例であるが,ここにその2例,手術施行例1例を追加報告する,なお外に吾々の知つている未報告例数例だけでも.Dr. Brian Bladesの2例その他数例がある.
肺動靜脈瘻(瘤)は剖檢上既に古くから注意され,1897年Churton2),1917年Wilkens3),1923年de Langeand de Vries Robles4),1932年Readings5),1938年Rodes6)などの記載が見られる,臨床的に診断されたのは1939年Smith and Horton7)が最初であり,又1942年Hepburn and Dauphinee8)により始めて手術治療として肺剔除が行われた,吾々が文献上蒐集し得た報告例は41例,手術施行例は23例であるが,ここにその2例,手術施行例1例を追加報告する,なお外に吾々の知つている未報告例数例だけでも.Dr. Brian Bladesの2例その他数例がある.
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