文献詳細
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文献概要
腹膜炎,イレウス等の際の胃,腸管膨満に対し,Wes—termann1)(1910),Kappis2)(1911)等一部学者は古くより胃のサイフォン吸引法を施行し,好成績を收めたことを報告した. 然し本法は胃内ガスのため吸引が中断され,注意を怠ると鼓腸の緩解は不充分となる恐れがあるとされ,又Kappisは吸引管による患者の苦痛,咽喉,食道の傷害を尚重大視している.
当時は吸引管としてEinhornの十二指腸ゾンデ,Gutte管等が使用されたから,ゴム管が柔軟で細く,手術後の如く濃厚な胃内容の場合は殊に管の詰る危險が甚だ多い. Levine3)(1921)は吸引が容易で而も患者が長時間留置に堪え得る樣に吸引管を改良した. 之が今日Levineの十二指腸ゾンデとして一般に使用されているものである.
当時は吸引管としてEinhornの十二指腸ゾンデ,Gutte管等が使用されたから,ゴム管が柔軟で細く,手術後の如く濃厚な胃内容の場合は殊に管の詰る危險が甚だ多い. Levine3)(1921)は吸引が容易で而も患者が長時間留置に堪え得る樣に吸引管を改良した. 之が今日Levineの十二指腸ゾンデとして一般に使用されているものである.
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