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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻1号

1995年01月発行

文献概要

特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除

4点固定法による内視鏡的胃粘膜切除術

著者: 稲土修嗣1 矢田豊1 宮際幹1 五十嵐雅秀2 宮元芽久美2 圓谷朗雄2 若林泰文2 田中三千雄2

所属機関: 1富山赤十字病院消化器内科 2富山医科薬科大学第3内科

ページ範囲:P.13 - P.18

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 ストリップ・バイオプシーを早期胃癌の内視鏡的根治療法として普及させるには,病変の完全切除率が必ずしも高くないことと,切除標本の口側,肛門側の決定が困難なことが,今日も未解決の問題としてある.
 これらの問題解決を目的にストリップ・バイオプシーの方法を改良し,新たに開発した4点固定法(four-point fixation method)を紹介した.胃のm癌あるいは腺腫を有した臨床例を対象に本法の有用性を検討した結果,従来のストリップ・バイオプシーの方法にくらべて完全切除率は有意に高く,かつ切除標本の口側・肛門側のより正確な判定が可能となり,優れた改良法と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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