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特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除
多画素電子スコープを用いた内視鏡的胃粘膜切除術(斜形透明フード法)
著者: 片山修1 小栗康平1 大久保裕雄1 加藤明1 太田和子1 本田宏2 林武利2 村上徹2 提嶋淳一郎2 石井保夫2
所属機関: 1埼玉県済生会栗橋病院内科 2埼玉県済生会栗橋病院外科
ページ範囲:P.19 - P.24
文献購入ページに移動本法の前述した以外の特長は,把持鉗子による組織の挫滅の危険がないこと,フードを手軽に非常に安価に作製できること,胃体部などの前方視型スコープで正面視が難しい部位にも適用できること,円筒形フードに比べて大きな切除片を得ることが可能であること,フードの体積に制限されるために切除が過大になる危険が少ないこと,スネアーの掛け直しが容易なことである.
本法の良い適応は,胃癌の場合,10mm以下の小胃癌,特に5mm以下の微小胃癌で,non-liftingsignを認める場合は切除を中止することにしている.10mm以上の病変では,分割切除となる可能性が高く,ほかの治療法も考慮すべきである.
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