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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻1号

1995年01月発行

特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除

腹腔鏡下胃内手術

著者: 大橋秀一1 余田洋右1 神野浩樹1 明石章則1 鄭一秀1 笹岡英明1 西野雅行1 桂敏明1

所属機関: 1宝塚市立病院外科

ページ範囲:P.37 - P.41

文献概要

 早期胃癌に対する腹腔鏡下手術の1つとして,まったく新しい概念に基づく「腹腔鏡下胃内手術」を開発した.本法においては,すべてのトロカールを直接胃内に刺入留置し,腹腔鏡ならびに手術器具を胃内に挿入して胃粘膜切除術を行う.本法の適応としては,胃内視鏡で切除困難な早期胃癌や胃粘膜下腫瘍が挙げられる.この手術法においては,胃前壁を除くほとんどすべての胃内病変の切除が可能である.これまで約2年間に早期胃癌10例を含む12例に本法を施行したが,これまでのところ重篤な合併症や再発例はみられていない.本法は,胃内視鏡的治療が困難な症例や高齢者における早期胃癌などに対しては,きわめて優れた内視鏡的手術法であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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