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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻1号

1995年01月発行

特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除

腹腔鏡誘導下胃部分切除術と経胃瘻的内視鏡下胃内手術

著者: 山下裕一1 酒井憲見1 前川隆文1 秀島輝1 城戸和明1 衣笠哲史1 平城守1 白日高歩1

所属機関: 1福岡大学医学部第2外科

ページ範囲:P.43 - P.47

文献概要

 早期胃癌に対する内視鏡下粘膜切除術(EMR)の普及に伴い,EMRでは一括切除が不可能な早期胃癌に対して,低侵襲性の腹腔鏡を用いた内視鏡下外科手術が試みられている.本稿では,小開腹法を用いた2種類の術式を紹介し,その適応について述べる.
 腹腔鏡誘導下胃部分切除術は,腹腔鏡により病変部を同定し,その直上の腹壁を小切開し,体外で病変部の胃を部分切除する方法である.
 経胃瘻的内視鏡下胃内手術は,小開腹にて一時的な胃瘻を作製し,径40mmのBuess型手術用スコープセットを胃内に挿入して病変部粘膜を切除する方法である.
 これらの手術方法は操作が容易であり,内視鏡を用いた手術手技の1つとして有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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