文献詳細
臨床報告・1
血液型の変化を示した大腸癌穿孔性腹膜炎の1例
著者: 曽我良平1 長谷川潔1 小森義之1 蓮見昭武1 青木春夫1 長谷川岩三2
所属機関: 1藤田保健衛生大学消化器外科 2藤田保健衛生大学輸血部
ページ範囲:P.101 - P.104
文献概要
最近われわれは,横行結腸癌に伴う大腸穿孔による汎発性腹膜炎,エンドトキシン・ショックの1例を経験したが,本例のABO式血液型は従来A型といわれていたが,腹膜炎手術時には血球はAB型を,血清はA型を示し,獲得Bと呼ばれる変化を呈していた.そこで,この血液型の変化と大腸穿孔性腹膜炎との関連,ならびに獲得Bに対する輸血時の対応法について,若干の考察を加えて報告する.
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