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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻10号

1995年10月発行

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・10

胃・十二指腸

Hill法による腹腔鏡下迷走神経切離術

著者: 金平永二1 森明弘2 大村健二1 渡辺洋宇1

所属機関: 1金沢大学医学部第1外科 2南ケ丘病院外科

ページ範囲:P.1251 - P.1256

文献概要

はじめに
 開腹手術を受け,美容障害や疼痛,一定期間の社会活動制限という犠牲を強いられたにもかかわらず再発率が低くないという事実1)が,慢性十二指腸潰瘍に対する迷走神経切離術を消極的にしてきた.さらには,H2ブロッカーやPPIに代表される強力な抗潰瘍薬の出現はこの傾向に拍車をかけた.一方では,腹腔鏡下手術の技術を応用し,開腹手術に伴うデメリットを軽減し,外科手術に取り組む動きもみられる.われわれは,1994年7月15日から現在までに16例の慢性十二指腸潰瘍症例に対して,腹腔鏡下にHill法(後幹切離+前枝選択的近位迷走神経切離:図1)迷走神経切離術を行った.本稿では,われわれが行っているHill法による腹腔鏡下迷走神経切離術の術式と,現在までの臨床成績を呈示し考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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