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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻10号

1995年10月発行

文献概要

特集 多臓器不全—患者管理の実際

多臓器不全患者の評価

著者: 田中孝也1

所属機関: 1関西医科大学高度救命救急センター

ページ範囲:P.1265 - P.1271

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 多臓器不全では金身状態やその重症度を正しく評価し,すばやく治療に結びつける必要があるが,本病態が種々の原因で発生するため,これらを画一的にとらえるには因難な面がある.全身状態の評価としては本病態をSIRSの概念,すなわち循環動態,酸素代謝,ホルモン,エネルギー基質などの変動やhumoral mediatorの変動をもとにして考えると比較的評価しやすい.予後の危険因子としては,年齢,臓器不全数,出血量,感染,基礎疾患,施設の対応などが挙げられる.現在,多臓器不全の重症度を的確に評価する方法はない.臓器不全数や敗血症の評価法など,過去に報告された評価法をもとにして独自に評価する以外にない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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