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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻10号

1995年10月発行

文献概要

特集 多臓器不全—患者管理の実際

多臓器不全患者の血液浄化法—CHDFの有用性について

著者: 菅井桂雄1 平澤博之1 大竹喜雄1 織田成人1 中西加寿也1 北村伸哉1 松田兼一1 河邊統一1 上野博一1 貞広智仁1 當間雄之1 横張賢司1

所属機関: 1千葉大学医学部救急医学

ページ範囲:P.1285 - P.1293

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 血液浄化法(BP)は近年目覚ましい発展を遂げ,特に持続的血液濾過透析(CHDF)の確立はBPを単なるartificial supportからMOF患者管理の根幹を担う治療法へと変換せしめBPの概念を大きく変えた.MOF症例に対して施行されたBPは,血液透析,持続的血液濾過,CHDF,血漿交換,血液吸着,血漿吸着,腹膜透析,ポリミキシンB固定化fiberを用いたエンドトキシン吸着の8種類であり,患者の病態に応じて単独に,または組み合わせて施行された.なかでもCHDFは,機能不全に陥っている臓器のartificial support,homeostasisの維持,栄養管理,自己防御機能の賦活・維持,細胞障害の予防および治療,各種humoral mediatorの除去などを目的に施行され,MOFの治療の原則にかなうBPとしてきわめて有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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