icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床研究

当科における乳癌標準術式としての乳頭温存手術—その短期治療成績について

著者: 尾浦正二1 櫻井武雄1 吉村吾郎1 玉置剛司1 梅村定司1 粉川庸三1

所属機関: 1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院外科

ページ範囲:P.1355 - P.1360

文献購入ページに移動
はじめに
 本邦における乳癌標準術式は,この10数年の間に定型的乳房切除手術から非定型的乳房切除手術に変化を遂げた.さらに,早期乳癌の一部の症例には,乳房温存治療が一定の比率で行われるようになってきている1).われわれの施設でも,これまでに乳頭ないし乳房温存手術を積極的に施行してきた.特に乳頭温存手術に関しては現在までに400例以上を経験し,すでに当科における原発性乳癌の標準術式となっている.
 当科において手術可能乳癌の8割以上の症例に乳頭を温存するようになってほぼ5年を経過したので,標準術式としての乳頭温存手術の意義および問題点を,短期ではあるが治療成績に基づいて検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?