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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 5.胃・十二指腸手術

迷走神経切離術

著者: 柏木秀幸1 渡辺正光1 青木照明1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2外科

ページ範囲:P.103 - P.107

文献概要

 消化性潰瘍のなかでも主に十二指腸潰瘍に対し選択される迷走神経切離術は,迷切の範囲により(1)全幹迷走神経切離術,(2)選択的胃迷走神経切離術,(3)選択的近位迷走神経切離術に大別され,単独術式として成り立つのは(3)の術式のみである.これらの術式には,幽門形成術や幽門洞切除術(胃半切除術)が加えられることがある.術式自体の侵襲度は低く,注意すべき点としては迷切術自体もしくは付加される術式による症状の認識であり,第二点としては合併症潰瘍に対し,特に緊急手術として選択される場合に術後合併症の発生率,死亡率が高くなるためにより積極的な全身管理を必要とすることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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