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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 6.大腸・肛門手術

大腸全摘術

著者: 畠山勝義1 須田武保1 酒井靖夫1 佐藤信昭1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.108 - P.112

文献概要

 大腸は主に水分と電解質を吸収する臓器であるので,全摘により排泄される糞便の内容は水様性となり,したがって術後1週間の管理は主に水分・電解質の補給を適正に行って脱水や電解質不足が生じないようにすることが主眼となる.手術時にdiverting ileostomyが設置されているので,その排液や尿の量や電解質含量が補給の目安となる.通常,第4病日前後に経口食が開始されるので,中心静脈栄養などの特別な栄養補給は必要としない.また,ステロイド投与を受けているか受けていた症例が多いので,術中・術後の副腎皮質機能不全にも十分留意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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