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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 6.大腸・肛門手術

小腸大量切除術

著者: 沢田寿仁1 早川健1 土肥健彦1 木ノ下義宏1 堤謙二1 梶山美明1 宇田川晴司1 鶴丸昌彦1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.113 - P.117

文献概要

 成人における小腸大量切除の対象疾患は,上腸間膜動静脈血栓症,絞扼性イレウス,外傷性腸挫傷,Crohn病,腸管癒着など1)であるが,術後1週間の患者管理という観点からみた場合,上腸間膜動静脈血栓症,あるいは絞扼性イレウスを想定して話を進める.前述の疾患では術前よりsepsisの状態にあることが多いので,術後管理の要点は感染・呼吸・循環の管理,そして血栓症の場合の再血栓予防である.循環管理を厳重に行い,心拍出量と末梢循環の改善をはかり,腎機能の庇護のもとに呼吸管理に注意を払い,MOFへの移行を防ぐことが重要である.腸管壊死,縫合不全,腹膜炎に対しては,その兆候を認めれば迅速に再開腹を含めた最適の処置をとる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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