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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 6.大腸・肛門手術

直腸低位前方切除術

著者: 中村文彦1 森田隆幸1 伊藤卓1 鈴木英登士1 今充1

所属機関: 1弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.128 - P.132

文献概要

 低位前方切除術は器械吻合の導入などによりその適応が拡大され,最近では術後の排尿・性機能の保存を目的に神経温存など様々な工夫がなされている.術後1週間の管理は通常の消化管手術と変わるものではないが,縫合不全,吻合部出血,骨盤自律神経切除に起因する排尿障害,あるいは直腸切除による排便障害などが本術式に特徴的な問題と考える.これらに対しては,適切なドレナージとその管理,感染対策,膀胱訓練,食餌療法などが中心となる.不幸にして合併症を併発した場合はいち早くその病態を把握し,diverting stoma造設など適切な処置を行わなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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