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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 6.大腸・肛門手術

人工肛門造設術

著者: 穴沢貞夫1 片山隆市1 大塚正彦1 池内健二1 高尾良彦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.133 - P.137

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 創傷管理は,(1)治癒を促進し,(2)合併症発生因子を除去し,(3)合併症の早期発見ができる管理を行うことが原則であるが,特にストーマ造設術では(2)が重要である.ストーマ創は,傷つきやすい脆弱な粘膜で構成され,そこから排泄される便は強力な汚染源である.したがって,ストーマ創は多様な合併症発生の危険をはらんでいる.また,主手術創もストーマ創からの感染の危険にさらされており,ストーマ創そのものが治癒遅延因子である.したがって,管理にあたって手術創と便流を遮断するために「パウチング」というドレッシングの一技法を用いた創傷管理が行われる.ストーマ造設術後管理は,単なるストーマの排泄管理ではないことを銘記する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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