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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 8.胆嚢・胆管手術

胆嚢摘出術

著者: 吉田奎介1 川合千尋1 川上一岳1

所属機関: 1日本歯科大学新潟歯学部外科

ページ範囲:P.160 - P.164

文献概要

 開腹による胆嚢摘出術,すなわちopen cholecystectomy(OC)自体の手術侵襲は大きなものではない.基礎疾患や術後の合併症がない場合,OC術後の経口摂取開始は第2病日夕〜第3病日,補液の必要期間は第5病日まで,退院は第8〜第13病日が普通である.しかし,腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の定着以来,OCの適応はLC困難例や緊急手術例に限定され,術後出血,感染,胆管損傷,遺残結石,剥離操作に伴う消化管合併損傷などの合併症罹患率が従来より高くなると予想される.発熱や創部痛の遷延,肝機能異常などに注意して,合併症の早期診断・早期治療に努めることが術後管理の重点といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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