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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 9.膵臓手術

膵全摘術

著者: 金井道夫1 二村雄次1 神谷順一1 近藤哲1 梛野正人1 宮地正彦1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.206 - P.210

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 膵全摘術後は二次性糖尿病の管理が中心となる.ケトアシドーシス,低血糖,非ケトン性高浸透圧性利尿による脱水などの合併に注意しながら,血糖値を150mg/dlから200 mg/dlに管理する.ブドウ糖投与量は,手術当日150 g,第1病日250 g,第2病日350 gと漸増し,第3病日以降は450g/日で維持する.術後早期,合併症併発時などの血糖値が不安定なときには,デキストロメーターで頻回に血糖値を測定し補正する.経口摂取は14日目頃に開始し,経口摂取の増加とともにIVHからのブドウ糖投与量を漸減する.この移行期には,IVHから投与するブドウ糖に必要なレギュラーインスリンはIVHベース輸液に混入し,経口摂取するブドウ糖に対しては毎食前の血糖値と食事量に応じて食前に皮下注する方法で管理している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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