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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 10.血管系の手術

深部静脈血栓摘出術

著者: 松本興治1 小池茂文1 大川育秀1 橋本昌紀1 馬場寛1

所属機関: 1国立療養所豊橋東病院心臓血管外科

ページ範囲:P.216 - P.221

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 深部静脈血栓症の急性期症例に対する血栓摘出術は,保存的治療に比べ有効な治療法である.術後管理では,頻度は低いとはいえ肺塞栓症に対する注意と対処が重要である.一方,血栓形成による再閉塞の防止が術後治療の中心となる.ヘパリン,ワーファリンなどによる抗凝固療法を徹底し,かつ残存血栓などの溶解を目的として線溶療法を加える.また,静脈血のうっ滞防止のため患側下肢の高挙,弾力ストッキングの装着,早期の歩行開始を指導する.下肢のmilkingや空気圧マッサージは残存血栓を押し出し,肺塞栓症の危惧もあり,術後早期には施行しないほうが無難である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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